SHIBAKI


SHIBAKI

遂に日本中が待った、いや世界中が待った天才DJ SHIBAKIさんの「NORMAL CONDITION」が発売になった。

オレ様がSHIBAKIさんと出会ったのは、噛ます犬ナイトvol.69@新宿ドゥースラーだ。オレ様がリスペクトする吉祥寺のJar Beat Recordsさんのオーナーでアーティスト、オーガナイザーでもあるasaさんのイベントにスペシャル・ゲストで出演させて頂いた時に、
一番最初にDJのプレイをしたのがSHIBAKIさんだった。

この日はオレ様にとっても特別な日で、噛ます犬ナイトのレギュラー達、今になると超豪華メンツの集まりで、オレ様はストーカーに捕まって嫌な思いはしたものの、オレ様のライブではichiro_さんが一緒に「My Way」を歌ってくれたり、XLIIくんのクールなライブ・パフォーマンスがあり、今をときめく
DJ MIYUさんがいたり、本当にすごかった。

そのイベントが終わり、オレ様は物販コーナーを物色するのが好きなので、
大先輩のasaさんの「補食」を買った。サイン入りで。

その日の余韻があり、またデスクトップの重いWindows 7をエレベーターのない5Fのドゥースラーに運んでいたので、機材を片付けるのも一苦労だった。その階段でSHIBAKIさんを発見して「お疲れさまでした!」と声をかけたら、
「やっぱり楽器って良いですよね、オレもピアノ弾きたい!それでは!」と言って去って行った。

とは言っても、何だかんだで忙しかったオレ様はSHIBAKIさんのDJを楽しむ余裕がなかった。そこで、思い立ったら即実行のオレ様は、彼がその時期に発売したての今となっては超レア盤の
ganigani yamuyamu」をJar Beat Recordsさんから興味本意で買ってみた。

CD-Rが届いた。オレ様はワクワクしてCDをセットして聴いてみた。
そうしたら中身が入っていなかった!
そこで、asaさんに電話してみると「すみません」と言われ(恐縮です)、次の日に届いた。実はSHIBAKIさんのCD-Rはさすがに芸術家と言うだけあって、自分で盤にペンでペイントしてある。だから、2枚同じデザインがないのだ。
聴いてみると・・・

超ヤバイんですけど!!!

オレ様はいても立ってもいられなくなった。SHIBAKIさんがヤバイ。このBPMすら読めないダブ・サウンドは今から20年以上前に聴いたマッド・プロフェッサーの「何だかんだ言ってダブは最高なんだけど、やっぱ一番はマッド・プロフェッサーだと思うし~」と日本人の女の子に曲のイントロで喋らせちゃったのを聴いた時と同じ衝撃が走った。
一言で現すと、「ルール違反」なのだ。
そこにオレ様は「天才」を感じた。

いやあ、オレ様は今まで探さなかっただけだ。いるいる天才が沢山。お前らには10年早いasaさんのサウンドと歴史は次の猛毒日記で特集するから待っておけ。

それからは、もうJar Beat Recordsさんにごり押しの注文をして、
ichiro_さんもSHIBAKIさんもタイトルは全部買った。
そして全部ヤバかった。

その後に噛ます犬の7周年のイベントが中野ヘビーシック・ゼロで行われ、オレ様は友達の女の子を誘って行った。その前にその友達とヘビーシックの隣の隣にあるモス・バーガーでディナーを取っていて、
そこでの会話はこんな感じだった。

オレ様「今までオレはキッズの気持ちが分からなかったが、今オレはキッズだ」
友達「ジャッキーもやっとキッズの気持ちが分かったね」
オレ様「ひょっとしたら嫌われるかも知れない、会ってみないと始まらない」
友達「大丈夫、緊張してる?」
オレ様「う、うん・・・」

その前にasaさんに電話番号とメールを頂いていて、SHIBAKIさんとは2~3度やり取りをしていた。
そして、asaさん曰く「盤が反っちゃってて返品したんです」と言う「Document」と言う超レアなアナログを譲ってもらう約束をしていた。

そして、ヘビーシックでSHIBAKIさんに会った!「超ファンなんですけど!!!」「CD-R全部持って来ました、サインペンも・・・サインしてください!!!」取っ捕まえて離さなかった。

この日は、ichiro_さん曰く「SHIBAKIは今日はヤバイっすよ」と言われていて、そのDJプレイを全身で浴びたのだが、もう半端なかった。ラーガとフリー・ジャズをミックスしていて、まるで踊ると言う事を意識していない。
これこそアートだ!と・・・

後半はオレ様と流通会社が一緒な三千世界のMORIさんとAGARUIさんと言うラッパーが参加して、
FOUR HANDED BY」の曲をやった。

DJ終了後に体がピクピクし始めて来て、SHIBAKIさんと握手するも手が震えていて、「大高さん大丈夫ですか?」と言われ「全然大丈夫じゃないっすよ!」と言ってアナログを受け取った。そのトレードした2千円でSHIBAKIさんが「じゃあ、コーラおごります」と言ってフロアから消え、待てども待てども戻ってこない。オレ様は2万5千人の前でプレイして来たギタリストとしては「神」だ。そのオレ様が若干30歳のSHIBAKIと言う一人の男に振り回されている。
探しに行った。
そうしたら、受付のところでDAIKEIさんと「コーラ」を飲んでいて
「ごめんなさい、僕が飲んじゃいました」と来た。

SHIBAKIさんは、CD-RもあればきちんとプレスしたミックスCDもあって、ラウンジからヒップホップまで様々な音楽を取り入れている。
SHIBAKIさんがいること、asaさんというゴッドがいることで、ひとまずオレ様は
「まだまだ音楽業界も捨てたもんじゃねえな」と安心したのだ。

そのSHIBAKIさんが一年前からオレ様にアナウンスしていた・・・オレ様は一年も待たされた・・・新譜が、オレ様と同じ流通会社の担当Kボスと同じところのレーベル名はBUKI Recordsから
「Normal Condition」を
一ヶ月前にJar Beat RecordsさんのFace Bookで発表がつぶやかれていて、

「待てねえ」「待てねえ」「いや、待てねえ!!!」

人間とは愚かなもので、そんな気持ちも忙しくなれば忘れる時期もあって、それから一ヶ月後に、asaさんがFace Bookで「SHIBAKIリリース!中野ヘビーシックの前に当店へ!」と言うつぶやきを見たのが、閉店する22:00を過ぎたJar Beat Recordsさん。「やべえ早速Jar Beat Recordsさんに注文だ!」すぐに注文した。

しかし、よく考えてみてくれベイビー。今日今夜中野ヘビーシックへ行っちゃえばいいんじゃねえ?直接本人と会って、オレ様の「salaam」と交換すればいいんじゃねえ?いても立ってもいらんねえ!早速中野ヘビーシックに電話。
「今夜のイベント・・・SHIBAKIさん出演しますか?物販はありますか?」と問う。
そのスタッフ曰く「CDがあります」と来た。その「CD」が以前の物販なのか「Normal Condition」なのかまでは聞けなかった。そこは賭けだった。早速130キロ高速を飛ばして、中野ヘビーシックへ!

いたいた!SHIBAKIさん!後はDJ noaさん、DJ HIDEさん、ILLSTEEZのsntさん&のんこさん、そこの会場であった人たちみんな友達になった。

ちなみに、DJ noaさんDJ HIDEさんも楽曲制作をしていて、今後が楽しみです。
やはり、DJの人が作る音源はとんでもない。
聴いてるヴァイナルの数もオレ様達とは桁違いだし、
センスと直感で勝負しているところが「男」だと思える。

しかし、SHIBAKIさんの出番は最後のトリだった。さすがに体調の事を考えてか、見れなかったのだが、SHIBAKIさんとCD「Normal Condition」を交換したし、帰りは酔っぱらってるのに気を使ってくれて、駐車場まで見送ってくれたSHIBAKIさん。コインパーキングの清算を終わって、CD「Normal Condition」の封を早速車の中で開けて、100デシベルでカーステで流しながら、SHIBAKIさんと最後の握手をする。SHIBAKIさん「大高さん、音でかいです・・・」

帰りの車の中で早速「Normal Condition」を聴く。

天才!!!

やっぱダブを知らないヤツはテクノもヒップホップも語れないわ。ダブステップのダブとも違う。
コクソン・ドットの、スタジオ・ワンの7'epのB面のダブミックス。ここがツボなんじゃないか!

オレ様にはSHIBAKIさんはこう言った「僕は父親のPC借りてるんです。
制作はハードディスク・レコーダーとMPC、それからターンテーブルです」と。

このサウンドは日本人のセンスではない。天才は自分が天才である事を知らないのだ。
だから、オレ様が口を酸っぱくして言っているのだ。

絶対に買いなさい。それもJar Beat Recordsさんで。


特にラストの曲、SHIBAKIさんが主催するイベントのその名も「cenote」は、ガムランにフリー・ジャズのドラムスをターンテーブルで上手くミックスしてあって、その何と言うか「ターンテーブル使ってまっせ」って言う自我がなくて、もう一つの楽器なんだよ、ターンテーブルが。

後は、キミたちの聴く「センス」に任せるが、ハッキリ言って時代がやっとSHIBAKIさんに追いついて来た、と言う感じだ。ある意味ポップでもある。
そして、根っこにはきちんと「ダブ」って言うルーツがある。

オレ様は直接SHIBAKIさんとリベレートした「Normal Condition」と、Jar Beat Recordsさんで買った「Normal Condition」と2枚持っている。
一枚は封を開けていない。またSHIBAKIさんを襲ってサインをしてもらうのだ。

ディレイが深い・・・

とにかくSHIBAKIさんは「天才!」

あと一年先のSHIBAKIさんも楽しみだし、
5年後、10年後にはもっととんでもないことするんだろうなあ。

最後にSHIBAKIさんは、こんな印象的な事を言った。

「僕は何があっても続けます!」

実はその言葉をオレ様は深く噛み締めているのである。
SHIBAKIさんから学ぶものは大きい。

オレ様は200%の愛情を持ってSHIBAKIさんの「Normal Condition」を推薦します!!!

よろしく!!!

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