大先輩

今までお世話になっている方々へCDを毎日少しずつ送っていますが、みんな良い反応してくれています。

その中に、日本音楽評論家の5本の指に入る大先輩、大貫憲章さんがいますが、届いて聴いてくれているかしら?と思って、彼の携帯に電話したら、留守電になっていて、メッセージを入れておきました。
そうしたら、昨日夜中に電話がかかってきて、「salaam」聴きました。今まではchietronixで電子音やってたから、今回もそれだったらキツいな、と思ったけど、全部ギターでやっていること、エレキ・ギターやガット・ギターが上手くブレンドされていること、そしてスティーヴ・ヒレッジっぽいとこ、それでいて少し「ゆる〜い」とこ、全部含めて「素晴らしい」と言ってくれました。さらに、「ミニマル・ミュージック」と言う言葉が生まれる前の「それらしさ」を感じた、ともおっしゃってくださいました。
2枚送ったのですが、1枚は一緒にやっているラジオのパーソナリティーの方にあげたところ、その人も「凄い」と言っていたそうです。

13年前に「Mother」を出した時には、彼のラジオ番組にゲストでに呼んでくれました。緊張していた僕の肩にトーク中ずっと手をかけてくれて、励ましてくれました。おかげで放送禁止用語言っちゃって、録り直しなんてこともありましたが・・・
ラジオの収録が終わって、ポラロイド写真を一緒に撮って最後のご挨拶をしていた時に、「20年前に出会った横尾忠則みたいな奴だな、彼もアシッド喰って体ブルブル震えていたし、ろれつ回ってなかったし、まったくしょうがねえよな、こればっかりは」と言う不思議な褒め言葉を頂いた。

洋楽しか聴いてこなかったオレ様が、LPや12'epを買って聴く時に、ライナー・ノーツを読むのがもう一つの楽しみだった。

大貫さんのライナー・ノーツで一番印象に残っているエピソードは、U2の「New Year's Day」の12'ep。まるでU2には触れていない。自身のロックを聴く時の体調や精神状態を、まだブログなんてものがない時代に大貫さんはそれをやってのけた。

音楽に目覚めてギターを手にした12歳の頃、TVKの中村「あ、ごめん」まりさんのビルボード・トップ40を昼に見て、夜に大貫さんのAMラジオのU.K.トップ40を聴いて、輸入レコード屋やレンタル・レコード屋に通っていた。
中学&高校時代の土曜日は本当に「ロックの勉強の日」だった。
大貫さんは「筋が通った」評論家で、オレ様の唯一のヒーローだった。

それが、SUPER STUPIDを始めて、会える様になって、他のみんなより実際に会う時期が遅かったから一番最初に会った時は、「会いたかったよ」ってハグしてくれました。

昨日電話で「イッチャンもHIROTHもジャッキーくんもみんなそれぞれ頑張ってくれてる事が嬉しい。SUPER STUPIDはみんな焦ってないから」と言ってくれました。

ハッキリ言って「salaam」は、音楽評論家の人たちの中で、沢山いるけど、大貫さんにだけ認められればオッケーだと思っていた。

今でも現役で活動している音楽評論家の人たちの中で、中込智子さんも大好きだが、大貫さんは別格。
日本では全然売れなかったAlphavilleの「The Jet Set」をU.K.トップ40で流したのも彼の技。

大貫さんの凄いところは、パンク・ロックに関して大先輩、DJプレイでビートルズを流しながらマイク片手に自分で歌っちゃうところ。そこはもうみんな知っていると思うが、「少数派に優しい」と言うことと、「金じゃねえんだ」と言う部分は彼のロックに対する魂の「格」と言える。あと、お茶目なところ。そこが今でも年代を問わず尊敬されるポイントなのではないだろうか。

ロックが好きで、それを発信していて、それをきちんと聴いてくれて、例え売れなかったにしろ評価してくれる。
2000年から2005年まで、オレ様が体調を壊して、ソロもイケてなくて、高田さんの手紙通り何もかもが思い通りに行かなくて、誰も相手にしてくれなかった時期、電話にも出なかった時期に留守電に「ジャッキーくん元気ですか?」と入れてくれた人は彼だけだったし、年賀状も毎年送ってくれてた。遠くから応援してくれる人だ。

ちなみに、オレ様の奥さんも大貫さんの大ファンだ。

中村とうようさんがお亡くなられた今、ロックを語れる人は大貫さんしかいない。
夜から朝までラジオや執筆の仕事をし、イベントがあれば打ち上げも朝まであるし、健康状態が心配されている。

オレ様もちょこちょこライブ活動しているから、いつか彼のイベントに出て無償の奉仕をしたい。
ロックに青春を感じる人ならば、誰でも共感出来る。

惜しくも、彼のラジオの放送局はオレ様のエリアは通じなくて、聴きたくてしょうがないんだけれど・・・
電話を切る際に、爽やかに「さようなら」と言った。日本語で一番美しい言葉は「さようなら」だ、と狩撫麻礼が言ってた。

ロックはまだ捨てたものではない。

オレ様の信じた道は間違っていなかった。


今日の朝、張り切って大貫さんとの事を奥さんに伝えた。
さっき娘のバイオリン教室に車で送り迎えしてたから、車内でも奥さんと大貫さんとの話になった。
そうしたら、オレ様が11年前眠剤の乱用でどうにもならなくて日本ダルクに入った時に、
奥さんが一回だけプライベートで大貫さんに「ご理解ください」とメールを書いたそうだ。

その時期は誰もオレ様に興味なんてなかった。

どんな内容かは聞かなかったが、返信の内容が凄く丁寧で「本当に優しい人」って思ったって言ってた。
大貫さんが電話を切る時に爽やかに「さようなら」と言ってくれた事も書いたが、その前に「奥様にもよろしくお伝えください」と言った。


大貫さん格好良過ぎ!


オレ様は悪さばかりして来た。人に迷惑をかけまくって来た。
でも、一回「人としての道」を踏み外した事もあるが、一つだけ信じて来たものがある。


それが「音楽」だ。


大貫憲章さんのブログ

大貫さんのツイッター

KEN-ROCKS

オレ様が大貫さんのラジオに出演した時に「好きな曲持って来て」と言われて、世界で一番美しい曲を選んだ。
本当は、Van Morrison & The Chieftainsの演奏だったが、You Tubeでは見つからなかった。

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